プログラミングに興味があるけどそもそもプログラミングとは何だろう?どうやって学習したら良いのだろう?と疑問に思っている人に向けて、今回はプログラミング学習の概要をご説明します。
プログラミング学習は大きく2種類
プログラミングとはコンピュータ機器に対して命令を記述する作業のことを言います。その命令を記述ためには ①機器にどんなことをさせたいか ②機器にどうやって伝えるか が重要です。
この①と②のどちらも正しく出来たときに、機器は期待した通りの動きをしてくれるのです。
複雑な命令になればなるほど①も②も難しくなってくるので、①と②をそれぞれしっかり学習する必要があります。
① アルゴリズムの学習
機器にどんなことをさせたいかは、つまり処理の実行順序を決めることになります。処理の実行順序のことをプログラミングの世界ではアルゴリズムと言いますが、アルゴリズムは以下の3要素から出来ています。
- 順次(シーケンス)…「上から下」や「左から右」など処理を決められた順番に実行すること
- 条件分岐(IF)…「もし〇〇ならXXをする」など条件によって実行する処理を分けること
- 繰り返し(ループ)…同じ処理を何度も繰り返し実行すること
プログラミングはこの3つをパズルのようにうまく組み合わせていくのですが、論理的に考える力がないと正しい処理順序を作ることが出来ません。
まずは論理的思考力を身に着けてアルゴリズムをしっかり考えられるようになることが大切です。
(他のプログラミング学習サイトを見ていると、このアルゴリズムの学習を軽視しているサイトがとても多いと感じています)
② プログラミング言語の学習
アルゴリズムが決まったらそれを機器に伝える、つまり機器が理解できる形で記述する必要があり、その記述するための言語をプログラミング言語といいます。プログラミング言語は世界で200以上も存在し、それぞれ書き方の細かいルールがあり、正しく書かないとエラーとなって動いてくれません。
プログラミング言語を形式の違いで分けると大きく以下の2種類に分けられます。
- ビジュアルプログラミング…処理を表す特殊なブロックを繋ぎ合わせて処理を書いていく形式
代表的な言語:Scratch(スクラッチ)、VISCUIT(ビスケット)、Blockly(ブロックリー)など - コードプログラミング…英語などの文字を使って書き方のルールに沿って処理を書いていく形式
代表的な言語:Java(ジャバ)、C言語、Python(パイソン)、JavaScript(ジャバスクリプト)など
この2種類のうちビジュアルプログラミングは英語など苦手な低年齢の子どもの学習用に使用されることが多くプログラマーやシステムエンジニアが仕事で使用することはありません。
プログラミングに慣れるための入門としては良いかも知れませんが、ある程度慣れてきたあとはコードプログラミングの学習を進めた方が良いでしょう。
プログラミング学習のイメージ
上記の内容をまとめたイメージを以下に記載します。

アルゴリズムについてもう少し具体的に説明するため、次回は「数字当てゲーム」というテーマについて順次(シーケンス)と条件分岐(IF)と繰り返し(ループ)がそれぞれどのように関わってくるのか解説したいと思います。
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